今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 325)朝そば in 箱根そば

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生活圏に立ち食いそば店があると、生活が潤う。正確にいえば、散歩が充実する。ラーメンほど重くなく、朝早くから開いているのは重宝する。


さて、箱根そばの朝そば。久しぶりだから、どんなのだったか覚えていない。店内をみても季節商品のポスターばかりで、朝そばのヒントはなし。


「おそばで」と食券を出し、水を汲んでカウンターの端を陣取る。程なく呼び出しがかかり、いかにも手慣れた体で受け取れば、ムジナでした。


なるほど忙しい朝にそば種で悩むことがないメニューですね。たぬき、きつね、わかめ。三種の神器に彩られたひと品は胃にもお財布にも優しい。


いつもながらのやさしいツユが、五臓六腑にしみる。お揚げはどこまでも甘く、モロモロ系の揚げ玉は背脂のようにツユに油っけをもたらす。


そばをズルズルたぐり、揚げ玉を絡めとっては食べていく。ワカメ、ネギも丹念につつけばじきに完食。周りをみれば、箱そば愛好家が次々来店。


そう、通勤路と重なるけれど、生活圏に立ち食いそばがあるのは都会住まいの特権なのです。おデコの汗をぬぐい、水を飲み干して、席を立つ。


ごちそうさまでした。