今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 240)自家製・ローストビーフ丼

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頂き物の、それなりに上等なローストビーフ。ホテルブッフェなら、パスタやサラダとともにいただくけど、この塊を自宅でどう料理したものか。


どうあろうとローストビーフたるもの、薄切りにして、付属のソースでいただくわけで。しばし考えたのち、丼にしようと脳内閣議で決定される。


彩りと栄養バランスで、トッピングはアサツキと温玉かな。みそ汁ではなく、焦がし玉ねぎスープでも付けるかな、などと次々に構想が練られる。


いざ薄切の儀。解凍してもまだシャリシャリ感のあるローストビーフをなるべく薄く削いでいく。何度やっても難しい。やはりプロの技は凄いな。


道具、技術、材料、すべてにおいてホテルブッフェの何気なさに潜む高度な秘儀に感服。まあ、それなりには切れたので、端っこは角切りにする。


ポロポロに切れたローストビーフを皿に並べ、付属のソースを半分かけて漬けにする。小一時間ののち、丼ぶりにご飯をよそって盛りつけてゆく。


残る半分のソースをかけて完成。うん、なかなかの見栄えですね。市販品なので味は保証されているし、ワクワクを抑えきれずに箸を進める。


うん、おいしい。技術の問題で厚切りになるんだけど、炊き立てご飯の香りとの相性がバツグンにいい。自家製焦がし玉ねぎのスープも合う。


途中で温泉卵を割って、まろやかな白身、濃厚な黄身を絡めれば、おいしさのグレードが上がりますね。木のサジで、最後まできれいにいただく。


やはり頂き物はモノがいいので、格別です。自分でつくってもそれなりに仕上がりますが、あれはどちらかといえば身贔屓のおいしさだからなぁ。


ごちそうさまでした。