暑さがピークを越えると、またぞろ辛いものが食べたくなる。食事で汗をかいても、外気が癒やしてくれる気候は、やはり食欲の秋と呼ぶにふさわしい。
で、朝そばの時間帯ながら「そば屋がつくる洋風カレー」の幟にひかれてカレー南蛮を注文。お時間4、5分いただきます、とのことで期待が高まる。
そばにはひと口ご飯がつくとのことで、カレーへの全幅の信頼が窺える。PASMOで支払いして、水を汲んで、カウンター席を陣取って呼び出しを待つ。
で、程なく受け取り。黒みがかったカレーソースはいかにも重厚な感じ。白い生クリームがかかっているのが欧風ですね、粘度がもったりっぽくて楽しみ。
まずはサジでひと口。渋みも感じられるようなコクのあるソースは、たしかにご自慢のひと品だけはある。箸を差し込んでそばを探りあててスルスル食べる。
鼻に抜ける香りも味わえ、あらためてポテンシャルの高さを思い知る。はねないようにそろそろと食べると、鶏肉、玉ねぎ、長ねぎが次々と出てきました。
立ち食い系のカレーと侮っておりました。私の中の平均を遥かに突き破る本格派の味に深く敬礼しつつ食べ進めるも、そばを食べ終えてなお、とろみが残る。
こちらを、ひと口ご飯にたんまりとかければ、極ミニカレーライス。ここで初めてビーフの欠片に気づき、あらためて丼ぶりの底をさらえて、おいしく完食。
ごちそうさまでした。