今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 371)天とじそば

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力そばマイブームが続く。こちらはちょくちょくくるお店ですが力そばは頼んだことないや。カレー南蛮がおいしすぎて、つい食べちゃうからね。


昼前は客もまばらで、大将が常連さんと話し込んでいる。メニューをみれば力そばはない。そういえば鍋焼きうどんにも餅は入っていないしな。


では何を食べようかと改めてメニューとニラメッコ。にしん、おかめ、親子南蛮、どれもおいしそうだけど、メニューの端っこに天とじを発見。


こちらの天ぷらは、サクサクというよりも、モチモチ、しっとりとした衣なので卵とじとの相性は悪くないナ。いや、むしろよいのではないかナ。


さて、やってきた丼ぶりの上には、当たり前だけど一面玉子とじ。中央の盛り上がりが天ぷら部分だろうな。まずは、そばと玉子を絡めてパクリ。


甘め、濃いめのつゆが玉子によくからみ、そばをふんわり包み込んでいる。黄身のザラザラと、白身のツルンとした食感のコントラストもいい。


さて、天ぷら。衣はモロモロと崩れており、箸でつまめば、衣の繭の中から真っ赤なエビがコンニチワ。ひと口噛んで、エビの弾力と戯れてみる。


じきに客もポチポチ増え始めると、やがて大将は厨房に引っ込んでいく。接客マニュアルなどない牧歌的な独立店は、やはり味がありますね。


スルスルとそばをすすり、エビ天を楽しむうちに丼ぶりはつゆに浮かぶ玉子だけに。箸で熱心に掬いあげては、口に運ぶ。シアワセな食事のあと。


ごちそうさまでした。