生姜焼きのタレにソースを加える。そんな遊び心にあふれたレシピを発見。変装した彼女をスパイする槇原敬之の如くイタズラ心に火がついた。
私のいつものタレは、醤油、みりん、お酒を等量混ぜ合わせたのち、生姜チューブを加えるレシピで、豚肉のどの部位でもおいしいのが嬉しい。
ソースを加えるなら、味の緩衝地帯として、野菜を多めにしよう。玉ねぎのくし切りを飴色になるまで炒めて、そこに豚コマを加えて熱を入れる。
ひと通り火が通ったら、そこへ特ソースを混ぜ合わせた特製タレをドバーッと回しかける。かつてない挑戦、新たなる道のりに、ワクワクするね。
ところがソースの香りの強いこと! クツクツ火が通ると、もはやソースそのものといった様相。経鼻腔摂取で十分なのではないかと思えてくる。
ともあれ、千切りキャベツに盛り付けて出来上がり。見た目は生姜焼き、香りはソース焼きそば。食べてみるとソース味がまさって、不思議な味。
ソースの隠し味になんか入ってるかな、くらいで生姜焼きのタレは感じられない。特に生姜は頼りなく、もっと入れてもよかったかもしれない。
口内調味は衣のないトンカツっぽいかな。決して悪くないメニューで、再戦する必要も、必然もあると思う。折りをみてまた、つくろうっと。
ごちそうさまでした。