今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 397)コロッケそば

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コロッケそばは意外と知られていない。立ち食いそば界隈では一定の地位を築いているけど、逆に言えば立ち食いを利用しない人は知る由もない。


えっ、コロッケ? 揚げ物ですよ。ご飯のオカズでしょう。ソースには合うけど、ダシはどうかなぁ… なんて疑念はカツ丼の存在で論破できます。


で、コロッケそば。朝イチなので、コロッケも揚げたてカリカリです。箸で割ってひとつまみすると、ホクホクとサツマイモのようにかなり甘い。


そば用のコロッケは、たやすく溶けないように衣がカッチカチなのが主流ですが、こちらはサックリ派。最初のひと突きで、モロモロ化が始まる。


バルスを喰らったラピュタのように、ダシに消えゆくコロッケ。なんか焦って食べるスピードを上げるも、ワカメの歯応えが予想以上で難渋する。


そばはおいしいし、ダシも丁寧、立ち食いだけどゆっくり味わいたい仕上がりですが、肝心のコロッケが消失する前に食べておきたい。ズルズル。


ひと通り食べ終え、ダシに沈殿した元コロッケのモロモロを、箸で攪拌してはゴクリ。コロッケの油がダシを昇華させて、笑顔になる食事のあと。


ごちそうさまでした。