肉うどんはおいしい。甘辛く炊いた肉を、うどんとともにすするのが楽しい。何度か自分でつくったけど、思い切りが足りないのか味つけが弱い。
買い物中、精肉コーナーを眺めていると、プルコギ用の牛肉と目が合う。これだ! 頓悟、福音、覚醒。形容はともあれウキウキとカゴに入れる。
寸胴に湯を沸かし、白だしで味を整える。週末調理人レベルではどう頑張っても白だしには勝てません。人生がボオドレエルに若かないように。
さて、隣のフライパンで味つけ肉を炒め、火が通る前にすき焼きのタレを回しかける。ここがおそらく成功と失敗の分水嶺。目分量ながら慎重に。
赤いところがなくなったあたりで、味見という名のつまみ食い。すかさずビール。おいしくないわけがない、危惧したほど味もぶつかっていない。
ほうれん草、温泉玉子、揚げ玉、お揚げ。オールスター級のメンバーを引き連れて、4番サードは肉。だからこその肉うどん。まずはその肉を。
おお、薄めの白だしに味つけが溶け出してなお、芳醇な肉の味わい。これくらい思い切り味つけをしないと、いい意味で下品には仕上がらないな。
市販のうどん玉は安定のおいしさ。立ち食いそば店ではなく、焼肉屋の〆で出てきそうな、うどんでした。好評だったので、またつくろうっと。
ごちそうさまでした。