ふと、立ち食いそば屋の窓をみれば「鶏がらラーメン始めました」との貼り紙が。「専門店以外が出すラーメン愛好家」としては、見逃せません。
しかし、券売機でラーメンがみつからず戸惑っていると、現金払いでのみ受け付けるとのこと。本部の目を盗んだ裏メニューかな?などと勘繰る。
ともあれ、メンチトッピング付きで注文できました。朝から油ものですが、こういう攻めたメニューは一期一会、チャンスは最大限に生かさねば。
朝イチで注文が入ると思っていなかったのか、厨房がバタバタしている。なんか、すみません。でも茹でたて、揚げたてが食べられるのは嬉しい。
カウンターでコショウを振りかけてから、自席につく。なにはなくとも、まずはメンチカツ。上はサクサク、下はスープを吸って旨みがプラス。
油が浮いた鶏がらスープは無難な味で、やや縮れた麺がからんで、いい意味で海の家、あるいはスキー場が似合う、オーソドックスなラーメン。
なぜ、メンチなのか。そば屋だから多種多様な候補があるのに、なぜメンチを選んだのか。謎は深まりますが、メンチそのものは肉厚でおいしい。
ガード下なので電車が通るたび店内が微かに揺れる。郷愁を誘うラーメンを食べていると、ものすごく昭和感に襲われた、令和3年の新春でした。
ごちそうさまでした。