ラクサってなんだ? 耳慣れない言葉を調べると東南アジアの華僑の間で食べられている麺料理なんだとか。現地では米粉麺らしい、なるほど。
シンガポールとの国交樹立55周年をなぜ富士そばが祝うのかはさておき、相変わらず攻めている限定商品。五万食限定ならば早めに食べておこう。
たこ焼きフェアは無事終わったな、などと考えている間に呼び出しが。店員さん曰く「これ、辛いので気をつけてください」。小皿の赤いヤツね。
まずは、ひと口。ココナッツの甘くてやさしい味が広がり、辛みはさほどない。いかにも東南アジアのカレーにありそうな、クリーミーな仕上げ。
それにしてもパクチーの存在感がすごい。同じ香草でも、三つ葉や紫蘇などの日本勢とは異なり、太陽を浴びてますって主張がぐいぐい来る感じ。
具材は、たまご、カニカマ、厚揚げ、鳥ささみ、エビなど。あたかも冷やし中華のような陣容ですが、不思議と熱くて甘辛いツユに合うのですね。
半分くらいきたところで、例の小皿を入れてみようかね。赤い油が浮かぶけど、色も匂いも変化をあまり感じない。そばを食べればやや辛いかな。
ともあれ、専用の丼ぶりで目も楽しく、シンガポールに想いを馳せつつ完食したところで、ふとみればテーブルコショウがインドネシア産です。
どこまでも東南アジアだねえ。などと嬉しくなりました。帰りにマスクをすると、ココナッツとパクチーの匂いが鼻についていて、余韻を楽しむ。
ごちそうさまでした。