巡り合わせなのでしょう。お目当てのそば屋さんが混んでおり、とぼとぼ歩いていると、いつも人気だなぁと眺めていた定食屋さんに空席を発見。
ここであったが百年目、いざ尋常に参らん。などというと敵討ちのようですが、江戸の敵を長崎で討つがごとく、そばの敵を定食で討たんかな。
初めてなので作法がわからず、前金制に戸惑う。こんなときは、間違いの少ない日替わりを選択。見せてもらおうか、三種盛りの実力とやらを。
席について、お茶を飲みながら確認すれば、チキン南蛮、カキフライ、サーモンフライの盛り合わせ。カロリーの鬼、若者なら大喜びのメニュー。
登場した定食は、予想に違わぬボリューム。店に入ったときの元気な印象から、ごはん少なめにしておいてよかった。やっぱり米は残したくない。
まずはチキン南蛮。ひと口大の唐揚げに、卵の食感が残ったタルタルがたっぷり。エイっと頬張れば衣がカリカリで、オカズヂカラに溢れている。
2粒あるカキフライは、季節も終わりがけ。付属のソースではなく、あえて卓上の醤油をかけてパクリ。潮の香り、弾ける滋養、ごはんがススム。
油物が多いので、あえてベジファーストせず、サラダを合間合間に食べてゆく。いろいろ味が濃いので、冷奴はそのまま食べると、大豆が甘いや。
トリに控えしはサーモンフライ。ソースをチラリとかけて、熱々をハフハフと食べる。鮭ってのは旨みがあるのにクセがないなあと改めて感心。
店内にはおかわりの声が飛び交う。私もあと10年若ければなどと思うも、寄る年波には勝てない。足るを知る、おいしく食べられる量がいいね。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、お蔵出しです。