今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 309)三種盛り定食

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巡り合わせなのでしょう。お目当てのそば屋さんが混んでおり、とぼとぼ歩いていると、いつも人気だなぁと眺めていた定食屋さんに空席を発見。


ここであったが百年目、いざ尋常に参らん。などというと敵討ちのようですが、江戸の敵を長崎で討つがごとく、そばの敵を定食で討たんかな。


初めてなので作法がわからず、前金制に戸惑う。こんなときは、間違いの少ない日替わりを選択。見せてもらおうか、三種盛りの実力とやらを。


席について、お茶を飲みながら確認すれば、チキン南蛮、カキフライ、サーモンフライの盛り合わせ。カロリーの鬼、若者なら大喜びのメニュー。


登場した定食は、予想に違わぬボリューム。店に入ったときの元気な印象から、ごはん少なめにしておいてよかった。やっぱり米は残したくない。


まずはチキン南蛮。ひと口大の唐揚げに、卵の食感が残ったタルタルがたっぷり。エイっと頬張れば衣がカリカリで、オカズヂカラに溢れている。


2粒あるカキフライは、季節も終わりがけ。付属のソースではなく、あえて卓上の醤油をかけてパクリ。潮の香り、弾ける滋養、ごはんがススム。


油物が多いので、あえてベジファーストせず、サラダを合間合間に食べてゆく。いろいろ味が濃いので、冷奴はそのまま食べると、大豆が甘いや。


トリに控えしはサーモンフライ。ソースをチラリとかけて、熱々をハフハフと食べる。鮭ってのは旨みがあるのにクセがないなあと改めて感心。


店内にはおかわりの声が飛び交う。私もあと10年若ければなどと思うも、寄る年波には勝てない。足るを知る、おいしく食べられる量がいいね。


ごちそうさまでした。


しばらくは、お蔵出しです。