アンパンマンが幼児に人気なのは、愛らしい姿形だけでなく、発音しやすいこともあるという。なるほど、パパ、ママと同じ理屈なわけですね。
なんとなくそんなことを考えつつ、わんたんめんを注文する。漢字、カタカナ表記に慣れているからか、ひらがなだけだと違和感がハンパない。
ともあれ、行列も珍しくないこちら。いつもなら店先で煮干しの香りを楽しむくらいですが、昼過ぎの凪なのか、空席が見つかりラッキーでした。
水をチビチビ飲みつつ、到着を待ちわびる。チラリとカウンターの奥を見やれば、大将がチャーシューを薄く切っている。おお、丁寧な仕事だね。
店内はすでにいい香りですが、やはり自分の丼ぶりから直接香るのが一番です。スープを飲めば、魚のコクがくどさの手前まで煮詰まってます。
みじんぎりの玉ねぎを沈め、細ストレート麺をツルツルすする。スープから逆算されたような麺が合わないわけがあろうか、いやない(反語)。
主役であるわんたんは3つ、小さなてるてる坊主みたいで愛らしい。1つ持ち上げガブリとかじれば生姜の風味が鼻を抜け、清涼感すら覚えます。
先ほど薄切りされたばかりのチャーシューは、思い込みかもしれませんが、立食パーティーのローストビーフに負けるとも劣らぬフレッシュさ。
再開発を控えた駅前ですが、押しも押されもせぬ人気なのが改めて納得できました。最後にスープをレンゲですくえば、半煮えの玉ねぎがうまし。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、お蔵出しです。