今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 522)特製鴨中華そば

f:id:socius_lover:20210416190947j:plain


おや、こんなところに新しいラーメン屋さんが。店前の券売機にはラーメン屋さんであまりみないような年配のご婦人がいて、興味をそそられる。


ガッツリ系ではなく、繊細な味がウリとみた。飲食はサイクルの速い業界なので、一期一会の気持ちで臨まないと。どれ、どんなメニューかな。


鶏中華そばねえ、ご年配でもサッパリといただけるのかな。お値段は張るけど、後学のために特製にしよう。で、食券をよくみると鶏でなくて鴨。


へえ、鴨ラーメン。これは俄かに期待が高まってきたぞ。カウンターに座り、ガラス張りの厨房をみれば、キビキビした調理で空腹感が増します。


やってきたのは、表面いっぱいに具材が盛りつけられた一杯。マスクをとってみれば、鴨南そばの香り。スープを飲めば、鴨の脂が実に甘〜い。


細麺をすすれば、しっかりと小麦の風味が。スープとの相性はバッチリ。角切りの鴨肉はコショウがきいていて、フレンチのような味わいです。


スルスルすすれば、柚子皮の香りが鼻腔をくすぐります。クタクタのネギもスープを吸って、程よい焼き加減で、甘さがグッとひき出されてます。


玉子はさすがに鶏卵でしょうか(笑)。パクリとかじれば、旨みがギュッ。これは黄身に何か注入してあるヤツだな。どこまでも丁寧な仕事です。


わさび、生姜、柚子胡椒、山椒の薬味が頼めるらしいけど、初見はノーマルで十分でした。今度は一番人気だという、塩味を食べてみようかな。


久しぶりに、水筒に入れたくなるくらいおいしいスープでした。一期一会、完全に成功。年配の客が集うラーメン店にハズレなし、が私の経験則。


ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。