神保町といえば、古書店とカレーの街。恥ずかしながら、学生の頃は生活に潤いがなく、毎日神保町にいたのに、両者とも縁がありませんでした。
久しぶりの神保町。お昼時だし、せっかくなのでカレー店を物色。行ったことがあるのは、共栄堂、エチオピア、ガヴィアル、ボンディなど。
有名店ばかりですが、まだまだ名物店があるのが神保町の懐の深さ。たしか中華料理店がランチカレーを出していたはず、と脳内地図を展開する。
ピークをすぎており、すぐに席に通されてメニューを検討。排骨や角煮といった中華ならではのトッピングに魅かれたけど、まずはノーマルを。
付け合わせのサラダを食みつつ、到着を待つ。上海蟹で有名な老舗中華店だけに、店のなかも重厚感ある居住まいで、程よい緊張感がありますね。
やってきたのは結構な大盛りカレーライス。トッピングしなくてよかったとホッとする。紅生姜が添えられているのが、なんとも中華風でいいね。
まずはひと口、サラサラして辛さがほんのり。味のベースは中華スープかな。そば屋のカレーに通じる「深みではなくダシの旨みがある」タイプ。
玉ねぎはトロトロ、ニンジンも舌で潰せるやわらかさ。たっぷりの肉は、脂身のコクと肉の歯ごたえがバランスよし。途中、スープでひと息つく。
ソースをまぶしてはスルスルと飲むように食べてゆく。温玉を割るとマイルドになって、尚のことズルズルと食べられちゃう。消化に悪いかな。
ともあれ、はじめての中華風カレー、心ゆくまで堪能しました。人生、今日という日が一番若いわけで、懲りずに新しい食との出会いを楽しもう。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。