通勤以外で新宿に来たならば、まっすぐ用を済ますのはヤボ。とはいえ、人混みをふらふらするのも憚られるので、せめて立ち食いそばをたぐる。
まだ時間は早く、お得なモーニングセットに目を奪われる。よもだそばは、カレーライスがおいしいのよね、とか思っているとニラ天と目が合う。
ニラ天とは珍しい。「相葉マナブ」でもニラがおいしい季節だと言ってたし、ごめんよ、カレーにはいつでも会えるから、と方針転換を決め込む。
水をくんで席を陣どると呼び出しが。恭しく受け取り、唐辛子をひと振りして改めて着席する。パッと見春菊天だけど、当たり前ですがニラです。
まずはニラ天をツユに漬け込み、そばをすする。田舎そばのように色濃いそばは、甘めのツユによく合います。唐辛子もピリリときいておいしい。
勿体ぶらずに、メインのニラ天。箸でひと口大に切り出してパクリ。最初は衣のパリパリ、お次にニラのシャキシャキ、やがてツユでしっとり。
食感が変化して面白いね。香りの強いニラは「不許葷酒入山門」として、お寺に持ち込んではいけないと言われるだけあり、クセがまあ強いこと！
でもニラ天の個性が突出しないのは、基本のそばの確かさがあってこそ。幸い、今日はお寺に参詣する予定もないので、しっかり堪能できました。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ＆お蔵出しです。
