お笑い芸人ならば、冠番組をもつのが1つのステータスである。風雲たけし城、さんまのまんま、タモリ倶楽部、例えは古いけど枚挙に暇がない。
外食産業においても、店の名前を冠したメニューはやはり特別扱いなのではないか。ラーメン屋さんに多いですよね、看板を背負ったメニュー。
で、こちらは肉富士そば。音の響きだけならば、肉がうず高く富士山のように盛られたそばを思いますが、そうではない。富士そばの、肉そば。
紛らわしいけど、JARO に訴えるほどでもない。「おそば茹でますんで、少々お待ちください」とのことで、急いでいるわけでなし、むしろ喜ぶ。
富士そばは店ごとの裁量が大きいのに、全店共通で肉そばを看板に据えたのは、よほど自信があるんだな。でも、後客はお得な朝そばが多いかな。
程なくやってきました、肉富士そば。ヒラヒラ豚肉、ぽってり温玉に、ワカメ、ネギ、ノリ。そばそのものとあわせ、蛋白がとれそうなひと品。
味見せずとも浮かぶ、富士そばの味。七味をかければ、心も体も燃える。たっぷりの肉はしゃぶしゃぶの如く、そばツユによくまぶしてパクリ。
適度に脂が抜けていて、さっぱりですね。そばと一緒にすすれば、相性よし。温玉を割って絡めると、なんちゃってすき焼きテイストも楽しめる。
強弁するならば、丼ぶりからはみ出すノリが富士山、肉が富士五湖に見えなくもないかな。いずれにせよ看板メニュー、おいしくいただきました。
私がいうのもなんですが、中年客が多いと思っていたら、向かいのパチンコ屋さんの開店待ちなのね。腹が減っては戦ができぬ。健闘を祈る(笑)
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。