北海道ラーメンというものは存在しない。地域それぞれに個性豊かなラーメンがあるのです。味噌なら札幌、正油が旭川、塩は函館といった分布。
サッポロ一番もみそ、しょうゆ、塩の3種類ですしね。でも、サッポロ一番ならダントツで塩が好きなのに外食で塩ラーメンを選ぶことは少ない。
専門店で塩しかない。タンメンを食べたら結果的に塩スープ。メニューを順番に食べていると塩に行き当たる、など限られた機会しかないですね。
改めてブログを紐解けば、4か月振りの塩ラーメン。塩味はよほどスープに自信がないとできませんよね。シンプルなだけに実力が求められます。
とはいえ、こちらのスープは間違いない。塩の旨味、溶ろけるバターのコクを、細めのちぢれ麺が入念に絡めとり、唇を濡らして満悦至極です。
塩スープは、味噌や醤油に比べて叉焼やメンマなどの繊細な味がわかりやすい。塩分は血圧の敵とされがちですが、味の決め手として大事ですね。
お湯に塩を絶妙に加えるとおいしいお吸い物になる、と美味しんぼで読んだけど本当かな。どこまでいっても単なる塩水のような気がしますが。
カウンターの端っこはエアコン直撃の席で、ようく冷えながら温まるアンビバレントなランチ。膨らんだお腹を抱えて、いざ帰路に就かんかな。
ごちそうさまでした。
★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。