今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 596)どん兵衛

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若いころあんなに好きだったカップ麺なのに、アラフィフともなると、さほど食べる機会がない。医食同源を意識するお年頃なので無理もない。


で、本日は貰い物のどん兵衛宮藤官九郎脚本のタイガー&ドラゴン西田敏行が演じた落語家が林家亭どん兵衛でしたね。久しぶりに食べるな。


側面にWの文字があるので、関西版ですね。ダシがおいしい関西風、醤油がきいた関東風、みんな違ってみんないい。お湯を注ぎ、じっと待つ。


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関東と関西のダシの違いは、タモリ倶楽部調べによると、関が原あたりが分水嶺だとか。令和の世でも、古来の文化の延長に生きてるんですね。


そもそもダシの違いは、関東と関西の水の違いなんだとか。関東は硬度が高くカツオだし、関西は硬度が低いので昆布だしがとりやすい、らしい。


だいたい昆布は北海道産なのに、江戸期には北前船で運ばれ、沖縄料理に欠かせないくらい流通しており、日本人の食欲の業の深さがわかります。


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フタを開ければきつねうどん。あえて言おう、けつねうろんであると。黄金色のダシに泳ぐ麺をひとつまみして、フウフウ、ズルズル、アチアチ。


ずいぶん喉越しがいい。昔はもっとポソポソだった気がするけど、知らないあいだに改良されているんだろうな。秘すれば花、とはこのことか。


お次はお揚げ。よくしみたダシをチューチューと吸っては、ダシに再び浸す。これぞ知る人ぞ知るネコノヒー作戦、お行儀ワルだけど楽しいな。


お揚げのほか、申し訳程度な彩りのカマボコ、意識しないと気づかないネギ、ピリッときく後入れ七味など、脇役たちも渋い役割をこなします。


カップうどんというと、ルパン三世カリオストロの城で食べていましたが、あれはパッケージからし赤いきつね。いわば、武田鉄矢派ですね。


ともあれ、カップヌードルなどと同様、今風に合わせつつも、変わらないことを選んだどん兵衛。やはり、原点にして到達点というべきですね。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。