今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 375)得朝ミニ牛めし豚汁セット(とろろ)in 松屋

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10月に入り、松屋の値上げが話題となっていた。デフレは消費者の立場では嬉しいけど、当たり前ながら売り手の立場ではキツい。


考えれば、平成初期に400円だったものが、令和になってもそれ以下の値段なんだから、そりゃ日本人の所得も上がらないわけだ。


ともあれ、食は命の根幹に関わることなので大事にしていきたい。多少娯楽を削ってでも衣食足りてこそ、礼節を知るのだと信じる。


で、松屋の朝定食。値上げを気に、プレミアム牛めしに統一されたので、豚汁定食の名もシンプルになっている。小鉢は何にしよう。


カレー、ミニ牛皿などのオカズヂカラが十分な連中もいいけど、豚汁があるからなあ。ここは意外性の男、とろろに賭けてみるかな。


まずは、油膜で湯気が出ていない豚汁をひと口。うん、具沢山で滋養に満ち満ちている。七味をかませば、おいしさは二乗に上がる。


豆腐、人参、レンコン、玉ネギ、青ネギ、白ネギ、サトイモごぼう。これだけの具材を揃えるのは、自宅では面倒くさいのよね。


牛めしは、適度に紅生姜を添える。過ぎたるは猶及ばざるが如し、だ。牛を避けて、タレご飯をしばらく食べ、肉多め牛めしとする。


豚と牛。関東と関西の食の嗜好はあれど、どちらも肉料理の両雄ですから、ご飯がすすむこと、この上ないったらありゃしない。


牛めしを半分食べたところで、とろろに醤油をさして、軽くかき混ぜ流し入れる。芋の野趣ある香りと冷たい喉越しが牛めしに合う。


合うというより、積極的に似合う。さっぱりした後味で、豚汁や牛めしといった、ともすれば重くなる口ざわりが、リセットされる。


新たな発見に喜び震えつつ、ズルズル完食する。値上げは確かにツラいけど、お値段以上であることに変わりなし。また、食べよう。


ごちそうさまでした。