今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 628)豚汁朝定食 in 松屋

 

松屋の朝定食は、ソーセージエッグや豚汁など魅力的なラインナップで、ここぞと気合いを入れたいときに活用している。足りない頭なら、せめて栄養満点であらねば。

 

朝定食の選べる小鉢はミニ牛皿、とろろ、納豆、冷奴の4種から選べるのだけど、牛皿以外の選択肢の意味がわからなかった。同じ値段なら、肉を食べるだろう、肉を。

 

とはいえ、アラフィフになると、脂肪、塩分、カロリーなど気にすることが多くなりすぎて他の選択肢に浮気するのだ。日和っているわけではないけど、胃の敗北です。

 

で、本日の選べる小鉢はとろろ。アイボリーホワイトのとろろに、醤油をひとさししてかき回せば、うす茶色です。海苔の袋をあけ、豚汁に七味をたっぷり振りかける。

 

まずは本命の豚汁を。牛蒡、豆腐、蓮根、里芋、大根、人参、玉葱、青葱、そして当然に豚肉。ひと口飲めば汁の熱気と七味の刺激でお腹が温まる。なんとまあ、滋味。

 

豚汁は自分で何度も作ったし、いろんな店でも食べたけど、松屋のこれが一番おいしい。舌が合うのだろう。味噌の残り香でごはんをひと口。ああ、日本人でよかった。

 

漬け物の塩っけのあとごはんを頬張り、海苔にくるりと巻いてごはんを頬張る。ゆっくり米を噛めば、塩味の奥に甘みが滲み出てくる。そこに、豚汁を追いかけて飲む。

 

ごはんを半分ほど食べたら、とろろをかけて汁っぽいごはんに仕上げる。1枚とっておいた海苔を破き散らし、ザブサブとかきこめば、山芋の甘みが感じられて幸せ。

 

漬け物のゆずの香りを堪能すれば、ファストフードにいながら、スローライフ感を錯覚する。しみじみと歳食ったなぁ、と思いながら、最後にぬるめの緑茶を飲み干す。

 

ごちそうさまでした。