今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 746)ひやしむじなそば


A型は思い切って買え!とは血液占いを揶揄した森永ハイチュウのCMです。とはいえ人生は選択の連続で、優柔不断でなくとも、選ぶのに疲れることがある。


ランチも天啓のように食べたいものが浮かぶこともあれば、店選び、メニュー選びにグズグズする日もある。体調や気候など、日々は一様でないということです。


で、街そば屋の豊富なメニューに悩む。丼ぶりものは重いな、こうも暑いと冷やしだな、うどんではなくそばだな。ここまで考えて、あとはトッピング。


サクサクのたぬき、ジューシーなきつね。こうなると答えは1つ、むじなです。注文を終え、ひと息ついていると、店内の会話が耳に飛び込んでくる。


どうやら英語で、日本の麺料理について情報交換しているらしく「そば、さぬきうどん、ふじよしだうどん」など、有意義なトークセッションのようす。


さて、やってきたひと皿は、マスク越しに酸っぱい香りがわかる。食べ進むうちに、たぬきときつねが口の中で踊り、キュウリはさながら草むらなのかな。


途中でワサビをとけば、鼻に抜ける凄烈な辛み。後客も次々と、ざる、おおもりを頼んでおり、冷やしの売れる店はそばがおいしいのだと再認識する。


ごちそうさまでした。