今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 448)卵かけご飯 with しらす/卵かけご飯 with 納豆 featuring かつお粉



最後の晩餐に何を食べたいか?というインタビューをみるたび自分なら卵かけご飯一択と思う。お袋の味、妻の手料理、娘の手作りお菓子より、卵かけご飯。


小腹のすいた朝。冷凍ごはんをチンして、お茶碗に盛り付け中央に凹みをつくる。そこに卵を割り入れ、しらすの土手で囲み、生醤油をひと回し。これだけ。


そう、たったそれだけで約束されたおいしさ。国ガチャという言い回しもあるけど、生卵を食べられるのは日本だけ!と思えば生まれの僥倖に感謝する。


卵かけご飯とひと口にいえど、卵の混ぜかた、味つけの流儀、トッピング、ご飯との割合、かけた後の撹拌など、人それぞれ。みんなちがって、みんないい。


私もポリシーはなく、冷蔵庫に本日賞味期限のしらすがあったので、たまたまのせただけ。でも、海苔でもいいけど、海産物があると、味に深みが出ると思う。


以前は卵をよくかき混ぜ、醤油を入れてさらに混ぜ、茶色く均質になった卵をかけていた。最近は味のムラをあえて楽しみたくて、そのまま卵を落とす派です。


箸でザッとかき混ぜながら食べると、白身&生醤油、黄身&しらすなど、味のバリエーションがたまらない。米がひと粒単位でコーティングされるのがいい。


残り少なくなってきたところで、味付け海苔でお茶碗を拭うようにかき集める。陸の王者と海の恵みの邂逅で、終盤ながらもお腹がすいてくるのが不思議です。



で、我慢できずに、納豆、カツオ粉、白だしで2杯目を食べる。朝から塩分過多だけど、エネルギー充填は120%、今日はいい仕事をするぞ、と自分に誓う。


ごちそうさまでした。