今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 458)幕ノ内弁当

 

虎の門病院の最寄り駅は虎ノ門ヒルズである。事実を述べただけですが、少し混乱する。そう、「の」と「ノ」を使い分けているのである。

 

固有名詞なのでいずれも正しく、みんなちがって、みんないい。たとえば阿佐ヶ谷は「ヶ」「ケ」どちらが正しいのか、あるいはなくともよいのか。

 

そんなことを思うランチタイム。だって、いつものお弁当屋さんの日替わりが「幕ノ内」だったんですもの。ブログをみても、ずっと「幕の内」だったのに。

 

ともあれ、気を取り直しつつ弁当に対峙する。白米と選べた栗ご飯が嬉しい。わずかのクリだろうと、炊き込みご飯は何にも勝る喜びです。そっとひと口。

 

クリ本来の、愛想のないほのかな甘さ。ダシも抑えめで、オカズを待ち受ける感じ。ここでオカズを改めてみれば、魚部門は鮭ではなくブリの照り焼き。

 

鮭も好きだけど、北陸育ちとしてはブリに思い入れがあるので嬉しいな。キシキシした身も香ばしい皮も、オカズヂカラ抜群でウットリしちゃう。

 

口内調味つつ味噌汁をすする。ソースをチラリとかけた、うずらフライがたまらない。うずら農家が少なくなったと聞くのでなるべく消費したいところです。

 

ミニ串カツもうれしい。玉ねぎが甘いなぁ、と思いながら残りをふた口めをかじると、串カツではなくすべて玉ねぎ串でした。嬉しいハプニングににんまり。

 

結局なんで今日にかぎって「ノ」だったかはわからずじまい。変換辞書のクセがついて、今後はずっと「幕ノ内」なのかもしれないな、と思いクスリと微笑む。

 

ごちそうさまでした。