今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 522)炊き込み幕の内弁当

 

 

文章修業でブログを書いているけど、すべての食事を記録しているわけではない。文章を書くことを義務化すると、肝心な食事の味が楽しめなくなる気がして。

 

で、いつものワンコイン弁当を手に入れ、せわしないけどサッと食べてしまおうと蓋を開ける。すると、予想以上の充実したラインナップに思わず写真を撮ってしまう。

 

初孫の運動会かと見紛うばかりの豪華な弁当は、彩りや栄養バランスもよさそうで、何より炊き込みご飯なのが心に刺さる。付属の味噌汁で箸を湿らせて、いざ実食。

 

まずは炊き込みご飯を。シイタケとタケノコのシンプルな具材とやさしいダシの風味がピッタンコ。学生の頃、醤油と味醂のみを炊き込んで食べていたことを思い出す。

 

味ごはんって、とにかく心強いのよね。咀嚼しつつ、オカズに目を遣る。どれも少量ながら実力者ばかり。出る杭のような主役はいないけど、マシンガン打線のごとし。

 

野菜の煮物をパクリ。巾着の中身はなんとお餅。嬉しい変化球にニンマリ。しっとりした卯の花、郷愁を誘う赤ウインナー、衣もおいしいエビフライ。どれもおいしい。

 

炊き込みご飯と味噌汁を三角食べしつつ、特茶でひと息つく。プリプリのかまぼこ、酸っぱい漬け物、歯ごたえが楽しいレンコンのはさみ揚げ。少量多品種がいいね。

 

鮭は期待通り皮までおいしく、オカズヂカラ抜群です。はかったようにご飯とオカズを同時に食べ終え、最後に甘〜い玉子焼きをデザートがわりに頬張る。シアワセだ。

 

繰り返すけど、文章が主、食が従になっては本末転倒。あくまで食事を楽しまなきゃいけない。でも、誰が読むかはともあれ、どうしても伝えたいお弁当の味でした。

 

ごちそうさまでした!