今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 499)くじら刺身定食

 

多様性を認める世の中だけど、残念ながら捕鯨文化はなかなか理解されない。かくいう私も昆虫食とか、匂いのきつい発酵食品は苦手だし人のことはいえない。

 

みんなちがって、みんないい。そんな理想論を思いつつ、今年3回目のくじら刺身。こちらの店ではやたら見かけるけど、世間的には物珍しいほうだろう。

 

かつて鯨の脂は燃料とされ、ヒゲはコルセットの原料とされた。日本に限らずあまりに乱獲されたために絶滅が危惧され、捕鯨禁止の流れができたとか。

 

今では調査捕鯨の名のもと、いくらか手に入るだけの鯨肉の御相伴にあずかっているわけで。なんであれ、命をいただくのだから、ありがたく食べよう。

 

くじらは海獣であるから、やはりすこしくさみはあるわけで、生姜とニンニクをきかせた醤油でいただく。クセのない赤身は、マグロよりも馬肉に違い。

 

焼酎が似合いそうだけど、お天道様も高いので白米でガマン。ムニムニと口蓋でも食感を楽しみ、広がる旨みを堪能しつつも口内調味して味噌汁で流し込む。

 

給食でくじらの竜田揚げを食べた世代としては、もう少し気軽に食べられるようになって欲しいけど、今のところはこれで十分かな。ヘルシーなランチでした。

 

ごちそうさまでした。