今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 574)金目鯛丼定食

 

魚の調理法としては、やはり「焼き」がポピュラーだろうか。新鮮ならばお刺身がいいし、揚げたり、干したり、バリエーションは豊かである。さすが海洋大国、日本。

 

あとは煮たり、蒸したりするくらいか。昭和のころは、それほど新鮮な魚が流通していなかったからか、基本は焼き魚、煮魚など、しっかり火を通していた記憶がある。

 

カレイの煮付けとかよく食べたな。小骨が多くて面倒くさくなるのだけど、ちまちま毟ったっけ。そう思えば、金目鯛の煮付けなんて、なんとまあ身離れのよいこと。

 

金目鯛は姿形が煮ているだけで、ススギ目のタイとは別のキンメダイ目らしい。深海魚だから、ギョロリと目玉が大きく、脂がのってるので煮付けが合っているとか。

 

そんな金目鯛の丼をメニューに見つけて、興味深く注文する。丼にするからにはおそらくお刺身だし、新鮮なのだろう、楽しみだな。お茶をすすりつつ、ボーっと待つ。

 

丼ぶりは赤と緑の補色が鮮やかなひと品。ワサビ醤油をこしらえて回しかけ、味噌汁で箸をすすぐ。見たところ普通の白身だけど、鮮紅の皮が金目鯛らしさを主張する。

 

角が立ったお刺身を取り上げてパクリ。クニクニとやわらかながらも、さっぱりした旨味があって、日本酒が欲しくなる。グッとこらえてごはんをかきこんで代償する。

 

金目鯛に限らず白身のお刺身は淡麗ゆえ、ほかほかの白米の風味に打ち克つには醤油の助力が欠かせない。塩味が強くならないよう注意しつつ、上から醤油をかける。

 

血圧を気にするお年頃ですが、ベストのおいしさを享受しなければ悔いが残る。自分に言い訳しつつ、丼ぶり飯をかきこむ。青紫蘇の風味がいいアクセントでした。

 

ごちそうさまでした。