今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 485)うな丼定食

 

うなぎを食べたというと、余裕のある人生という気がする。値段もさることながら、ランチでも数十分仕上がりを待てるのだから、豊かな時間に他ならない。

 

うなぎは希少価値もあり、庶民の口に入るものは輸入に頼るのが現実です。で、こちらは新規開店のうなぎ屋さん。タッチパネルらしく、庶民派なのかな。

 

チラリとみれば、うな丼定食が1280円。ランチ2食分だけど、手が届かないほどではない。A型は思い切れ、との格言を思い出し、のれんをくぐる。

 

食券を購入して、カウンター席でワクワクして待つ。BGMなか卯を思わせる、和風インストJ-POP。程なく店員さんがお茶と店の案内を持ってくる。

 

リーズナブルに提供するためにニホンウナギを海外で養殖しているらしく、徹底した水質管理など頼もしい限り。うなぎの養殖場を養鰻場というのが新発見。

 

食文化を守るのは大変ですよね。国産にこだわるやり方もあるし、海外と連携するのも一法なのだろう。なんにせよ高邁な志を商売に繋げるのは頭が下がる。

 

さて、やってきたのはちゃんと蓋付きのうな丼。対面したうなぎは小ぶりだけど、香ばしく焼けたタレの香りがたまらない。ひと口食べれば、ご飯がススム

 

お吸い物は絶妙な塩梅だし、茶碗蒸しは彩りの三つ葉が嬉しい。うなぎをひと切れ食べたところで、店のオススメというワサビ&アサツキをのせてみる。

 

ワサビの清涼さとアサツキの歯ざわりが、うなぎの甘いタレを引き締める。相性のよさはひつまぶしで証明されているわけで、なんとも軽やかな味変です。

 

うなぎに対してご飯が多めなので、漬け物も駆使しておいしく完食する。今度は、コツコツ節約したのち、うな重定食を食べてみたいと誓うのでした。

 

ごちそうさまでした。