今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 819)力うどん

 

昭和育ちなので、正月にはひたすらモチを食べていた。でも令和の今では、食の多様化だけでなく、自らの加齢による健康志向もあり、あまりモチを食べない。

 

何というか、慙愧の念に堪えない。紅白歌合戦がかつての輝きを失ったように、私のモチへの情熱も失われてしまったのか。まだ50歳にもなっていないのに。

 

のび太のところに初めてやってきたドラえもんも「うまいもんだなあ」と皿を舐めるほどモチを絶賛していた。お雑煮すら一杯しか食べていない己を恥じる。

 

そんなわけで、力うどんを注文。到着までのあいだ、磯辺、きなこ、ずんだ、砂糖醤油などモチの食べ方を考え、やはり生醤油が一番だな、などと思う。

 

焦げ目も見目麗しきモチが2つ。まずはモチをかじれば、サクッとした香ばしさ、そしてむっちりした食感。薄味のダシなのでモチの味がよくわかる。

 

とか言って、実のところモチの繊細な味がわかる舌をもっていない。正直、焦げ目の苦みが一番で、お次はダシの味。うに〜とした食感だけがモチの感想。

 

昔は餅つき機を持っている親戚がいて、つきたてをうんぐうんぐと飲むように食べっけ。思えばアンコやきなこの味を楽しむもので、モチは麺代わりだったな。

 

ともあれ、ネギやワカメはあれども、ほぼ炭水化物オンリーのランチタイム。たまにはいいよね、と自分に言い訳しつつ、ズルズル、ムニムニと完食です。

 

ごちそうさまでした。