世界で一番食べられている肉は鶏肉だという。宗教的タブーが少ないので、まあ理解できる。それに続くは豚肉、牛肉で、それぞれイスラム教やヒンズー教のタブーである。
日本ではそれなりにポピュラーな馬肉も、国によっては信じられない!となるだろうし、ウサギ、ワニ、ダチョウなど世界の肉食文化は幅広い。で、本日はラム。
羊肉は宗教的タブーが少ないので、世界的には広く食べられているけど、わが国では道産子専用モビルスーツといった印象。ジンギスカンがたまにブームになるくらい。
臭みがあるという印象だけど、最近は冷蔵や輸送技術が発達しており、さほど気にならない。マトンの臭みが好きというひともいるし、ラムのフレッシュさも好まれる。
で、本日はラムカレー。カレーの本場インドはヒンズー教徒が多いので、ビーフカレーはノーサンキュー。豆とか、チキンとかと並び羊のカレーが好まれるのでしょう。
サラダを喰みつつ待てば、ラクロスのラケットほどある大きなナンがやってくる。赤茶色のカレーを、スプーンでチラリと舐めれば、スパイスがざらつくほど濃ゆい。
で、印僑カレー独特の、辛いけど深みがあって、甘みも酸味も感じられる味が口内いっぱいに広がる。奥行きがあるとでもいうのかな。とりあえず、口内炎にしみる。
焼きたてナンを名刺くらいの大きさに千切っては、カレーをつけて食べてゆく。小麦の香ばしさ、バター由来の甘みが、カレーとピッタンコ。アツアツ、サクサクです。
添えられたライスは、スプーンですくってカレーに浸してパクリ。甘みの強い日本の米より、香りの強い長粒米のほうが合うかなと思うけど、これはこれでウメェー。
ナンだけでは食べきれないので、カレーをスプーンですくって食べてゆく。ラムは弾けるような歯ごたえで、牛とも豚とも異なる、主張のある味わいで実に頼もしい。
ナンはおかわりできるけど、あまりのボリュームに、とてもじゃないがお腹が受け付けない。着々とカレーを食べ終え、最後のナンの一片で、キレイに器を拭い食べる。
ごちそうさまでした。