一見インドカレー屋さんだけど、看板にはアジアンダイニングと銘打たれ、中に入ると南〜東南アジアの多国籍料理が並んでおり、アバウトな設定のランチタイム。
以前もブログに書いたけど、メニューは混沌としている印象。でも、もし自分が外国に日本料理店を出すならば、豚キムチや麻婆豆腐をメニューに加えると思うしな。
https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/12/10/000000
フォー、トムヤム、ナシゴレンなどからガパオライスを注文。前も同じだったけど、無意識に選ぶということは好きなんだろうな。ドリンクはもちろんラッシーです。
さて、ガパオライス。白米と玉子と鶏ひき肉。和食ならそぼろご飯にでもするところが、タイならばこうなるという意外さが楽しい。ピリ辛をまぶしつつ食べていく。
玉ねぎやパプリカもシャキシャキで嬉しいな。平皿に盛られると、ごはんと具材を口に入れる割合を自由にコントロールできるのがいいね。
途中で黄身をつぶしてトロリとマイルドさを堪能したり、ミニカレーでインドに思いを馳せたり。水やラッシーで舌をリセットしつつ、ウキウキの食事マストゴーオン。
私はこれで十分おいしいけど、タイの人がみたら「本当のガパオライスをみせてやるよ」とか言うのだろうか。まあ、食文化のボーダレスには歯止めがかからないしね。
伝統を守りたい気持ちはわかる。でも和食ヅラしている白菜の漬け物だって、藤井青銅さんの「日本の伝統の正体」によれば白菜自体が明治期に入ってきたものらしい。
万物流転、栄枯盛衰、ゆく河の水は絶えずしてしかももとの水にあらず。元ネタへのリスペクトを忘れず、でも変化を恐れず。壮大なことを思いえがきつつ食べてゆく。
なんにせよ、こちらはサービス精神がよすぎるのか、途中で腹くちくなってくる。途中で満腹感を覚えながらも、出されたものは残さない昭和の精神でおいしく完食。
タイ語なら「ขอบคุณสำหรับมื้ออาหาร」、ヒンディー語なら「खाने के लिए धन्यवाद」、
ネパール語なら「खानाको लागि धन्यवाद」、
食後の挨拶もやはり多国籍でないとね。
ごちそうさまでした。