今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 553)ガパオライスセット

 

一見インドカレー屋さんだけど、看板にはアジアンダイニングと銘打たれ、中に入ると南〜東南アジアの多国籍料理が並んでおり、アバウトな設定のランチタイム。

 

以前もブログに書いたけど、メニューは混沌としている印象。でも、もし自分が外国に日本料理店を出すならば、豚キムチや麻婆豆腐をメニューに加えると思うしな。

 

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2022/12/10/000000

 

フォー、トムヤム、ナシゴレンなどからガパオライスを注文。前も同じだったけど、無意識に選ぶということは好きなんだろうな。ドリンクはもちろんラッシーです。

 

さて、ガパオライス。白米と玉子と鶏ひき肉。和食ならそぼろご飯にでもするところが、タイならばこうなるという意外さが楽しい。ピリ辛をまぶしつつ食べていく。

 

玉ねぎやパプリカもシャキシャキで嬉しいな。平皿に盛られると、ごはんと具材を口に入れる割合を自由にコントロールできるのがいいね。

 

途中で黄身をつぶしてトロリとマイルドさを堪能したり、ミニカレーでインドに思いを馳せたり。水やラッシーで舌をリセットしつつ、ウキウキの食事マストゴーオン。

 

私はこれで十分おいしいけど、タイの人がみたら「本当のガパオライスをみせてやるよ」とか言うのだろうか。まあ、食文化のボーダレスには歯止めがかからないしね。

 

伝統を守りたい気持ちはわかる。でも和食ヅラしている白菜の漬け物だって、藤井青銅さんの「日本の伝統の正体」によれば白菜自体が明治期に入ってきたものらしい。

 

万物流転、栄枯盛衰、ゆく河の水は絶えずしてしかももとの水にあらず。元ネタへのリスペクトを忘れず、でも変化を恐れず。壮大なことを思いえがきつつ食べてゆく。

 

なんにせよ、こちらはサービス精神がよすぎるのか、途中で腹くちくなってくる。途中で満腹感を覚えながらも、出されたものは残さない昭和の精神でおいしく完食。

 

タイ語なら「ขอบคุณสำหรับมื้ออาหาร」、ヒンディー語なら「खाने के लिए धन्यवाद」、

ネパール語なら「खानाको लागि धन्यवाद」、

食後の挨拶もやはり多国籍でないとね。

 

ごちそうさまでした。