今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 557)ハンバーグと海老フライ

 

名コンビと聞いて何を思い浮かべるか? 世代や嗜好がもろに出る質問である。アラフィフの私ならば、翼と岬、キン肉マンテリーマン、三橋と伊藤などが浮かぶ。

 

上の世代ではGI砲、ON砲などが上がるだろうし、下の世代ならキンキキッズタッキー&翼なんて言うかもしれない。それぞれ解説はさておき、名コンビ論を続ける。

 

これが食事だとどうだろう。ラーメン&ライス、焼肉&ビールなどは、相性は良いのだけど、ライスやビールの汎用性が高すぎて名コンビとは言いがたい。

 

さて、本日はハンバーグ&海老フライ。ともに主役を張れる大物ですが、ランチメニューで仲良く名を連ねています。お値段も千円を超えるけど、ちょっと贅沢しよう。

 

やってきたのはザ・洋食。ハンバーグにはうっすら焦げ目がつき、海老フライはシャチホコのように反り返っている。見た目を楽しみつつ、味覚の感謝祭の始まりです。

 

箸で食べるのがいいのよね。ハンバーグを少しもぎとり口に運べば、トマトソースは華やかな香りで、しっかりした肉質の歯ごたえを楽しむ。オカズヂカラ♾️ですね。

 

ここでライスを食べると、頭頂部がパカっと割れるのではないかと思うほど多幸感にあふれる。平皿は茶碗と異なり、適度に白米の温度が下がり、湿気も飛ぶのがいい。

 

お次は海老フライ。タルタルとともにガブリといけば歯を押し返さんばかりのプリプリ感。海老独特の甘みがあって、黒ビールが欲しくなるけど、ライスで胃を鎮める。

 

なんだよ、このレベルの高いご飯泥棒は。ルパン三世次元大介のごとき阿吽の呼吸を感じますね。箸休めに食べるサラダもサッパリおいしく、贅沢の甲斐はあった。

 

名コンビではレノン&マッカートニー、氷室&布袋なんかも候補だけど、四人組だし、けんか別れのイメージもあるし。でも、チャゲアスやゆずはちょっと違うな。

 

くだらないことを考えつつも、舌は大喜びです。コンソメスープを飲んで、テレビのヒルナンデスを眺めて、ふと思いつく。この組み合わせのレベルの高さはB'zだな。

 

まったくGDPに寄与しない結論だけど、食事の終わりとほぼ同時に美しい結論が出たので個人的には満足です。海老フライの尻尾までおいしくいただき、箸を置く。

 

ごちそうさまでした。