今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 508)赤飯幕の内弁当

 

クリスマスから新年にかけて、街は華やかである。ところが松の内をすぎると、急に愛想がなくなり、いつものコンクリートジャングルに逆戻りとなる。

 

おいしかった餅も鏡開きを待つのみで、特に食指が動かない。もち米は独特の食感があり、おこわや赤飯に用いるとおいしいけど、結局イベント食なのよね。

 

で、日替わり弁当に赤飯幕の内をみつけ、一も二もなく購入する。特にめでたいこともないけど、食べられるもんなら食べておきたい。それがお赤飯です。

 

付属の味噌汁で箸を湿らせ、まず赤飯をもぎとりにかかる。冷めた赤飯はお互いを守るようにくっつき合い、なかなかの抵抗を見せる。なかなか、やるな。

 

まだ抵抗するのなら!とカミーユ・ビダンのように思いつつ、ひと口大を取り分けて頬張る。赤飯は冷たいほうがおいしさがよくわかりますね、ムチムチです。

 

赤飯に負けず劣らず、脇を固めるのはオカズヂカラ十分なメンバー。塩鮭、和風ハンバーグ、鶏からは本来なら主役を張れるのに、赤飯の脇役に甘んじてます。

 

まるでカミーユの周りにいるシャアやアムロのようだ。などと妄想をこじらせるランチタイム。数え五十なのだから、ガンダムで例えるのはいかがなものか。

 

ともあれ、おいしい赤飯と文句なしのオカズたちは至れり尽くせり。おいしくいただいて、最後に味噌汁をゴクリ。まだだ、まだランチは終わらんよ、ってね。

 

ごちそうさまでした。