今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 936)とん汁うどん

 

 

春先に食べた市場めしがおいしかった。一期一会、気になるものを順番に食べようと誓ったものの、どこの駅からも遠いので、徒歩派としては猛暑の夏は行けなかった。

 

チャーシュー麺

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/04/09/000000

 

カレーそば

https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2023/05/22/000000

 

殺意を覚える熱気も落ち着き、朝の散歩が捗る季節となり、久しぶりに市場レストランを訪ねる。前2回より時間が早く、業者っぽい人たちがまだ何人かいらっしゃる。

 

外部歓迎といいつつこちらはアウトサイダー、軒先を借りる思いで紛れ込む。ずっと気になっていた、とん汁うどんを食べるべくPASMOで支払い、ほうじ茶を淹れる。

 

窓際の明るい席に座る。こちらは調度品は古いけど、きっぱりと清潔で、経験上こういう店は間違いがない。TVを見るともなく待つと、店員さんが配膳してくれる。

 

ツユは白味噌かな、香りがいいですね。見たところ、大根、人参、ごぼう、ほうれん草、油揚げ、豆腐、こんにゃく、ネギなど絢爛豪華。もちろん、豚肉も隅にいます。

 

そもそも青果市場だけに野菜の豊富さがウリなのかな。これだけの種類を家でつくるのは面倒なのよね。バイヤーの舌を満足させる味、すでに成功は約束されている。

 

うどんをすすれば、なんてことのない茹でうどんだけど、だがそれがいい。とん汁のパートナーとして、クセのなさは白米に引けをとらない。

 

大根は舌で潰せるほどやわらかく、白味噌ダシを吸い込んで溶けるようになくなります。どの具材もいい働きですが、特にムチムチ食感のナルトが印象に残りました。

 

野菜の滋味に甘えつつズルズルとうどんをすすり、ペロリと平らげる。なみなみ残るダシをどうしたものか。とん汁なら残さないけど、うどん汁なら残さねばなるまい。

 

逡巡したのち、器を持ち上げて半分くらいゆっくり飲む。野菜のダシが滲み出て、白味噌の風味にありがたい。麺ばかり食べているから、今度は何を食べようかねえ。

 

ごちそうさまでした。