豆類を挙げよ、と言われてスラスラと思い浮かばない。かろうじて出るのは大豆、小豆、えんどう豆あたりで、あとは少し悩む。もやしは豆というより野菜の類いだし。
枝豆を思い出すものの、あれは完熟前の大豆だとか。さらに調べると、ナッツは木になる果実だけど、ピーナッツは落花生のことで豆類である。なるほど、ややこしい。
本日のランチは印僑のカレー店。定番メニューは野菜、チキン、ラムなどで、ビーフやポークがないのがいかにも本格派。しばし考えて、日替わりの豆とチキンを選ぶ。
こちらはガパオライス、ナシゴレン、フォーなど、結構節操なくエスニック料理を出すのだけど、ムスリムやヒンドゥーに配慮した一線は超えないということだろう。
ともあれ、インドあたりで豆というとなんだろう。謎ドレッシングがかけられたサラダを喰みつつ待つ。ラッシーもきたけど、食後のデザート代わりなので我慢しよう。
やってきたカレーは当然赤茶色で、何が入っているのかわからない。スプーンでカレーをつつき、たっぷり入った白っぽい豆を食べる。ほろほろ崩れる食感は確かに豆。
みたところ、なじみのない豆だけど、ミックスビーンズにいた気もするな。カレーはやはり辛いけど、どこか甘い。インドカレーならではのスパイスの秘法に耽溺する。
あとはほかほかのナンをちぎってはつけ、ちぎってはつけ。ちょうど七夕の短冊くらいのサイズにして、カレーとともに食べてゆく。手が油っぽくなるのもまた、一興。
食事も終盤、どうしてもカレーに沈んでしまう豆やチキンをスプーンですくって食べ、最後はナンでカレーを拭き取るように完食する。ラッシーの甘みが癒やしです。
食後に調べると、白い豆はどうやらひよこ豆らしい。インドではチャナと呼ばれて、かなりメジャーな食材なんだとか。栄養価の高い豆類、たまに食べることにしよう。
ごちそうさまでした。