今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 619)豆とチキンのカレー

 

 

豆類を挙げよ、と言われてスラスラと思い浮かばない。かろうじて出るのは大豆、小豆、えんどう豆あたりで、あとは少し悩む。もやしは豆というより野菜の類いだし。

 

枝豆を思い出すものの、あれは完熟前の大豆だとか。さらに調べると、ナッツは木になる果実だけど、ピーナッツは落花生のことで豆類である。なるほど、ややこしい。

 

本日のランチは印僑のカレー店。定番メニューは野菜、チキン、ラムなどで、ビーフやポークがないのがいかにも本格派。しばし考えて、日替わりの豆とチキンを選ぶ。

 

こちらはガパオライス、ナシゴレン、フォーなど、結構節操なくエスニック料理を出すのだけど、ムスリムヒンドゥーに配慮した一線は超えないということだろう。

 

ともあれ、インドあたりで豆というとなんだろう。謎ドレッシングがかけられたサラダを喰みつつ待つ。ラッシーもきたけど、食後のデザート代わりなので我慢しよう。

 

やってきたカレーは当然赤茶色で、何が入っているのかわからない。スプーンでカレーをつつき、たっぷり入った白っぽい豆を食べる。ほろほろ崩れる食感は確かに豆。

 

みたところ、なじみのない豆だけど、ミックスビーンズにいた気もするな。カレーはやはり辛いけど、どこか甘い。インドカレーならではのスパイスの秘法に耽溺する。

 

あとはほかほかのナンをちぎってはつけ、ちぎってはつけ。ちょうど七夕の短冊くらいのサイズにして、カレーとともに食べてゆく。手が油っぽくなるのもまた、一興。

 

食事も終盤、どうしてもカレーに沈んでしまう豆やチキンをスプーンですくって食べ、最後はナンでカレーを拭き取るように完食する。ラッシーの甘みが癒やしです。

 

食後に調べると、白い豆はどうやらひよこ豆らしい。インドではチャナと呼ばれて、かなりメジャーな食材なんだとか。栄養価の高い豆類、たまに食べることにしよう。

 

ごちそうさまでした。