本来ランチタイムは楽しみである。労働からしばし解放され、気候や腹具合、懐具合とも相談しつつ狙いを定める。しかし、疲れているとそんなことすら億劫となる。
そんなとき誰かがメニューを決めてくれるとありがたい。フジテレビのちいかわ占いでもいいし、TBSの篠原アナによる早朝グルメもいい。他力本願ってこういうコト。
晩ごはんのメニューに悩んだ主婦が、子どもの前月の給食メニューをトレスするなんて話があるけど、気持ちはわかる。まあ、つくる人と食べる人は役割が違うけどね。
そんなこんなで、本日は家系ラーメン。なるべく思考を停止して、券売機の左上、味玉ら〜めんを購入して、麺、味の濃さ、油の量はすべてふつうで注文をすませる。
能動的に考えたのは「太麺、ご飯少なめ」だけ。しかし、到着したラーメンは私の無情熱をあざ笑うように実においしそう。生姜やニンニクを入れずに、スープを飲む。
塩っぱい。大事なことだから2回いうけど実に塩っぱい。舌が驚く濃度の旨みに、箸が止まりません。短めの麺がスルスルと胃袋に飛び込むのは、実に楽しいひととき。
ここで、篠原さんがやっていたオススメの食べ方を試す。スープでひたひたになったノリをご飯にのせ、少し豆板醤を加える。これまた、脳天を貫く旨さにしびれます。
物事は、始めるまではなんとなく億劫だけど、いざ取りかかれば勢いがつくという。今日のランチがまさにそれで、食べ始めると家系ラーメンの世界に耽溺しています。
麺とご飯、のりとご飯、ほうれんそうとご飯、チャーシューとご飯、味玉とご飯。ご飯をおかわりする人がいるのも頷けます。濃いめの味は、オカズヂカラの証ですね。
ごちそうさまでした。