日本三大祭というと、以下の3つである。
祇園祭(京都・八坂神社)
神田駅は中央線で東京駅の隣だけど、街区としての神田は広い。神田明神は秋葉原駅とお茶の水駅の間くらいに位置しているし、神保町はそこから南へ10分程 ほど歩く。
そんな神田神保町はカレーの激戦区としても知られ、神田カレーグランプリが開催されている。こちら日乃屋が「神田一なら日本一」と名乗るのも、裏づけがあるのだ。
そんな神田にはインド風から欧風、庶民派まで幅広いジャンルのカレーが点在するので、ひと口にグランプリといっても、どんなカレーかは食べてみないとわからない。
店名を冠にいただく日乃屋カレーに、温玉をトッピング。ワクワクと卓上をみれば、辛みパウダーと大根漬が並ぶ。手持ち無沙汰にグラスの水にスプーンを入れて待つ。
やってきたのは、楕円の器がカレーハウスっぽいひと皿。スプーンでカレーを舐めてみれば、第一印象は辛いのだけど、あとで甘味があり、トロミもしっかりしている。
ひと口だけ辛みパウダーを試してみると、イタイほど辛いので、デフォルトの味を堪能する。舌が慣れてきた後半戦で温玉を崩せば、白身の甘みがよくわかりますね。
大根漬だけの福神漬もほどよく甘いので、スルスルと飲みもののように食べられる。具は玉ねぎと肉片のみ。どこか懐かしく、でも家庭のカレーとは一線を画した味。
後で調べてみると、創業者の両親は町中華を営んでいたらしく、腑に落ちる。そば屋のカレーとも微妙に異なる、コクや深みよりも華やかな旨みと辛みが楽しめますね。
せっかく世界有数の観光都市・東京に住んでいるなら、満員電車にブーたれるだけでなく、楽しまなきゃ損だな。神田祭は混みすぎだけど、カレー巡りでもしようかな。
ごちそうさまでした。