今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 644)日乃屋カレー with 温玉

 

日本三大祭というと、以下の3つである。

祇園祭(京都・八坂神社)

天神祭(大阪・大阪天満宮

神田祭(東京・神田明神

 

神田駅は中央線で東京駅の隣だけど、街区としての神田は広い。神田明神秋葉原駅お茶の水駅の間くらいに位置しているし、神保町はそこから南へ10分程 ほど歩く。

 

そんな神田神保町はカレーの激戦区としても知られ、神田カレーグランプリが開催されている。こちら日乃屋が「神田一なら日本一」と名乗るのも、裏づけがあるのだ。

 

そんな神田にはインド風から欧風、庶民派まで幅広いジャンルのカレーが点在するので、ひと口にグランプリといっても、どんなカレーかは食べてみないとわからない。

 

店名を冠にいただく日乃屋カレーに、温玉をトッピング。ワクワクと卓上をみれば、辛みパウダーと大根漬が並ぶ。手持ち無沙汰にグラスの水にスプーンを入れて待つ。

 

やってきたのは、楕円の器がカレーハウスっぽいひと皿。スプーンでカレーを舐めてみれば、第一印象は辛いのだけど、あとで甘味があり、トロミもしっかりしている。

 

ひと口だけ辛みパウダーを試してみると、イタイほど辛いので、デフォルトの味を堪能する。舌が慣れてきた後半戦で温玉を崩せば、白身の甘みがよくわかりますね。

 

大根漬だけの福神漬もほどよく甘いので、スルスルと飲みもののように食べられる。具は玉ねぎと肉片のみ。どこか懐かしく、でも家庭のカレーとは一線を画した味。

 

後で調べてみると、創業者の両親は町中華を営んでいたらしく、腑に落ちる。そば屋のカレーとも微妙に異なる、コクや深みよりも華やかな旨みと辛みが楽しめますね。

 

せっかく世界有数の観光都市・東京に住んでいるなら、満員電車にブーたれるだけでなく、楽しまなきゃ損だな。神田祭は混みすぎだけど、カレー巡りでもしようかな。

 

ごちそうさまでした。