今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 987)めとろ丼+半そばセット in めとろ庵

 

限定メニューがレギュラーに昇格すると、よほど好評だったのかと刮目する。店側の都合はあるだろうけど、味が確かなのも間違いない。たとえばサムライマックかな。

 

かつての狂牛病騒ぎで牛丼御三家が苦肉の策として提供した豚丼。牛丼復活後もしばらくレギュラーを張っていたけど今は姿を消している。なかなか定着は厳しいのだ。

 

めとろ庵で昨春の限定メニューだったはずの、丼+半そばセットがずっと提供されている。好評につき、レギュラーとなったのか。ひと通り食べたけど、また食べたい。

 

店名を冠にいただく「めとろ丼)が美味しかった。揚げ玉、野沢菜、温玉に彩られたごはんに甘いタレ。朝の胃の隙間を埋めるにふさわしい、暴力的なおいしさだった。

 

 

久しぶりのご対面。まずはそばのツユを飲んで胃腸のウォーミングアップを。箸を湿らせたところで、サクサクの揚げ玉とごはんを頬張れば、甘めのタレがおいしい。

 

たぬきそばと異なり、揚げ玉がツユに浸らないので、ずっとサクサクが続くのよね。街そばで、たぬき丼を出す店も減ってきたので、貴重な味わいをしっかり堪能する。

 

温玉はやや硬めで、とろりというよりぽってり。崩しながらごはんにからめれば、白身のフルフル、黄身のコクは文句なし。一時期の卵不足は解消されたのだろうか。

 

野沢菜は味がタレに依存せず、発酵した酸味と確かな塩っけが頼もしい。茎はシャクシャク、葉っぱはキシキシ。ガブガブとごはんを食べれば、三位一体のおいしさ。

 

口いっぱいに頬張ったところで、そばツユを飲めば、まさに至福。ラーメンライスにも伍するマリアージュです。そばは安定のめとろ庵クオリティで、安心してすする。

 

夢中で食べつつも、耳は暇なので店内の声がよく聞こえる。前客も、後客も、めとろ丼セット。なるほど、レギュラー定着するわけだ。腹八分目で、しっかり働けそう。

 

ごちそうさまでした。