食事シーンがおいしそうなマンガは名作である。
スリーナインのビフテキ、オバQのラーメン、マスターキートンの豚のから揚げ。
本筋には関係なくて、料理の描写がリアルでもない。でも、おいしそう。
食をしっかりえがく。それだけで架空の登場人物が、にわかに息遣いを感じられるほど身近になるから不思議だなー。
アニメだと宮崎駿作品の料理がとにかくおいしそうですね。
ラピュタの目玉焼きバン、トトロのメザシ弁当、ポニョのラーメンなど、皆んな思い思いの「my ジブリ飯」があることでしょう。
でも宮崎駿でいえば、ルパン三世「死の翼アルバトロス」のすき焼き、「カリオストロの城」のパスタが my 架空ご飯の双璧です。
すき焼きにビールを入れるのは家族の手前はばかられるけど、パスタなら皆んな大好きなのでよくつくります。
合い挽き肉に塩コショウして、ナツメグを加えてよくこね、一口大に丸めておく。
トマト缶にコンソメスープを加え、ケチャップ、ソース、醤油で濃いめに味つけ。先ほどの団子をよく煮込む。
パスタにはこだわらず、アルデンテより長めに茹で上げて、フライパンへ。よーく混ぜ込んだら肉団子のパスタ、カリオストロ風の完成です。
うん、おいしい。
見た目はよくないけど、おいしい。
肉、肉、パスタ、肉、パスタってペースが合う。
ビールも合う。なんならサングリアがいいな。
店では絶対に出てこない、素朴なおいしさ。
自画自賛だけど、素人の男料理ならこんなもん。
大皿をルパンと次元のようにとりあって完食。
ごちそうさまでした。