生姜焼きというのは、実にズルい。
しょうゆ、みりん、お酒におろし生姜を加えたタレが、反則のようにおいしい。ハチミツだの、ニンニクだの、店によっては隠し味もあろうけど、基本はこれだけ。
細かい差異はともあれ、レシピ通りにつくれば成功が約束された味。男の手料理としても重宝する一品です。
簡単なのにおいしい。実にズルい。シャ乱Qなら、グッバイありがとうさようなら♩と歌いだすズルさ。
そんな生姜焼き。厚切りのポクテキ風もあれば、バラ肉の野菜炒め風もある。だけど基本は、薄切りロース肉が何枚か焼かれたタイプではないでしょうか? 独断ですケド。
そういえばかつて神保町にあったレストラン「アミ」の焼き肉ライスもほんのり生姜焼きでしたね。懐かしいな。
さて、疲れのたまった日常打破のために、本日はブタミンパワーもとい、ビタミンパワーをいただきましょう。豚肉はビタミンBが豊富です。
迷わず注文したのち、ドリンクバーでホットコーヒーを淹れ、冷ましながらランチの到着を待つ。そう、食べ終えたあとに淹れたのでは熱々で、昼休みが終わってしまうのです。
戦いの一手先を読む、哀しきサラリーマンの習性。
グラスの水をチビチビ飲んでいると、やってきました生姜焼き、基本タイプ。千切りキャベツをお供に従えることが多いですが、こちらは小洒落たサラダ付きですね。
まずはみそ汁をひとすすり。うん、ダシがきいてます。アタリ、アタリ。
なんていうか、たまに味噌うすめ汁みたいな店もあるので、ご飯の配分を考えるのに大事なんですよね、みそ汁のクオリティ。
ひと安心したところで、メインをガブリ。タレがよくからんでいて、ご飯がすすむヤツだ。これもアタリ、アタリ。
そうなると俄然忙しくなる。生姜焼&ご飯のマリアージュを中心に、みそ汁、漬け物、サラダを等しく食べ進める。これぞ昭和男子のジェットストリームアタック。
なんでも今どきの子は、三角食べを教わらないから、オカズだけ、ご飯だけ、汁物だけを食べ進める子もいるとか。
いやー、偉大なる口内調味を覚えたら、白ご飯だけを食べ進めるなんてできません。なんなら給食では牛乳でご飯を飲み込んだ世代ですから。
閑話休題。ともすると早食いになりがちなおいしさを理性でしっかり抑えて、よーく噛んで食べる。
やがてビタミンに満ち満ちた食事を終えると、コーヒーがいい具合に冷めている。アイスではないんだよね、飲みたいのは。こう、香りが引っ込みかけたあたりの元ホット、それが趣き深い。
とか言ってると、お昼休みもカウントダウンが始まってます。スッと飲み干してレジへ急ごう。
アンタほんといいお味だったよ、今度もう一度食べたいよ~♩
ごちそうさまでした。