今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 47)自家製 豚の角煮

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もらい物の焼酎があるので、角煮でもつくろうと断固たる決意。角煮をつくるのは長丁場必至、山王に臨むくらい強いココロが必要です。


まずはスーパーに買い出し。豚バラブロックを物色のすえ、脂身が少なめの 800 グラムを買う。ズシリとした重さが頼もしい。


フライパンを熱して、脂身を下に肉を焼く。中火にしておけば、面白いほど脂が溶け出すので、それを利用して四方に焼き目をつける。このまま塩コショウで食べてもおいしそう。


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さて、その間に寸胴に湯を沸かし、ショウガチューブをみみみっと入れる。臭みとりなんだけど、チューブで効果があるものなのか。大抵のレシピどおりに生ショウガを買ってくるべきだったかな。


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まあ、仕方ない。多めに入れておけばなんとかなるでしょ。お肉をそうっと入れ、アクをとりつつ 30 分。


その横で大根を切って、合わせて入れてもう 30 分ひたすらグラグラ、お湯が減ったら足してグラグラ。見守りをしっかりと。熱源に近いので、暑いネ。


忘れた頃にキッチンタイマーが鳴るので、肉をトングで取り出す。さすがに縮んだな。熱々の肉に手こずりながらひと口大に切り分ける。おっ大根もよう煮えとるな。あとあと楽しみじゃ。


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雪平鍋に大根を並べ、その上に豚肉を重ね、煮汁を入れる。水 300芋焼酎 200 をベースに、砂糖大さじ2、醤油大さじ2、みりん大さじ1、はちみつ大さじ1、オイスターソースはなんとなく。


おいしい調味料だけを控えめに入れたので、大やけどはしないだろう。アルミホイルでで落としぶたをつくり、弱火で煮込む。


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1時間煮込んだところで落としぶたを外して、きもち火を強めて煮つめる。水っ気がなくなったところで、うずらの卵の水煮を加え、トロ火にする。


うずらの卵に軽く色がついたところで火を落とす。そう、煮物というものは、冷めるときに味がしみるらしいのだ。


豚もそうだけど、大根に味がしみますように、と祈りつつゴッチャリ溜まった洗い物をこなす。


さて、実食。

味は薄めながらも、はちみつの甘みがしっかりとしていて、手前みそですがおいしい。


肉もしっかりと歯ごたえがあり、フワフワの脂部分との違いが楽しい。こいつぁビールがススムくんだ。


大根は歯ぐきで潰せるほど煮えていて、繊維質がほろほろ崩れる食感はサイコーのパートナー。


うずらの卵は家人に人気で、食べたのは1つだけでしたが、ここ一番の存在感で、うまし、うれし。


3時間かけて煮込んだものの、食べればわずか 10 分。砂でマンダラを描いては破壊する、さながらチベット僧の心境ですな。


でも、また、つくろう。肉塊は正義だ。


ごちそうさまでした。