今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 139)辛っとろ麻婆麺

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蒸し暑い日に辛いものを食べて、いっそ汗をかききってしまおうという、確実にどこか間違えた健康法。だが、それがいい


いつもの人気店も昼下がりは行列がなく、これ幸いとカウンターに滑り込む。さあ、力いっぱい汗かいたるでぇ。


注文すると辛さを確認される。レベル2=辛口がオススメのようなので、胃腸とも相談のうえ無難に従う。


からすぎると、味がわからないうえに、内臓が悲鳴をあげますんでね。


さてやってきたのは、唐辛子と山椒が散りばめられた一杯。茶色のスープが「あ、生半可な気持ちで食べないでくださいね?」と語りかけてきます(幻聴)。


まずはスープひと口。ウヒョッ、熱くてからい。わかっているのに不意打ちのようにからいもんだから、意外な感嘆詞が浮かびますよ、はい。


しばしトロミのついたスープを舌で転がし、からシビを堪能して、麺をとりあげる。


うん、濃厚なスープが太麺によくからんで、予想以上にキテます!  これからの戦いの厳しさを予感させるね。


生玉ねぎは熱々のトロミですぐに半煮えに。シャキシャキ甘みが感じられ、ちょうどいい清涼剤になります。


豆腐はトロミにまみれ、殺意のあるような熱気で私を喜ばせます。


ウヒョッ、のどがかゆい。唐辛子がダイレクトでノドチンコについたかナ。流石にこれはすぐにグラスの水で鎮火。ちょっとイタイ。


お隣さんはライスも注文。チラッと見ればなるほど、トロミがついたままのスープと具材でミニ麻婆丼をつくるのか。それもおいしそうだけど、そんなにお腹にアキはない、無念。


さて、ひき肉たっぷりのこちらのメニューには、やはり穴あきスプーンが欠かせない。頼もしい回収力をもって、具材とスープを選り分けてくれます。


ひき肉をワシワシとかみしめれば、食感は麻婆豆腐そのもの。汗が止まらないので、毒くらわば〜の精神で卓上の山椒を追加してみる。ついでに揚げニンニクもふりかけてみる。


いよいよ完全体に近づいたわがラーメン。


フリーザの完全体がアッサリとした印象であるように、こちらもトロミがなくなってアッサリとしました。いや、からさは相変わらずですけどネ。


グラスの水を甘露がわりに、汗だくの戦いを終える。汗は裏切らない、汗をかいたぶんだけ強くなっているんだ(主に胃が)、きっと。


ごちそうさまでした。