1人〇〇というチャレンジがある。
ファミレス、カラオケ、居酒屋など〇〇に当てはまる分野はさまざまで、代表の1つが焼き肉であろう。そもそも店のつくりが1人向きではない。
まあ、焼き肉は大勢でシェアしたほうがいろいろ種類も食べられるし、ワイワイ食べるものだという先入観もあるのかもしれない。
若かりし頃、どうしても焼き肉が食べたくてガスコンロの前で1人フライパン焼き肉をしたっけなぁ。ええ、それなりにおいしかったですが。
さて、こちらのお店。開店当初から、テーブル席のほかに、カウンター席が外から見えておりました。むむ、1人焼き肉できそうだなとの見立て。
お昼どきにふと前を通れば、1人焼き肉にいそしむ女性の姿が。もう1席空いてるナ。チャンスは最大限に活かす主義なので、そそくさと入店。
ほっそいカウンターにガスコンロが置かれ、丼ぶり飯を置いたら幅いっぱいといった様相。メニューをひとしきり悩み、上焼き肉定食にする。
並があるわけでないのに、上とはこれいかに。一番安いハラミ定食が並扱いなのかな。まあいいや、カルビとロース、上等なのは間違いなし。
まずやってくるのはサラダ。ベジファーストで食べてみればドレッシングが辛め。水が欲しいけど来てないや。仕方なくもやしナムルで舌を癒す。
そうこうしてる間に、ワカメスープとライスが到着。狭いカウンターでは場所が足りないので、サラダとナムルをやっつけて、スペースをつくる。
スープは見た目からの予想通り、理研のわかめスープ味。これは褒めてます。私にとってわかめスープの原点にして頂点が理研です。
スープを味見しているうちに、真打の焼き肉が登場。あれ、トングはないのか。割り箸をもう1膳割って、いよいよパーティの開始です。
ここでやってくるお水。あぁ、来るんだナ。
まずは3枚並べてじっと観察。親の仇のようにズラリ並べるのはセクシーじゃないよね。チラリと裏面の焼き色を確認して華麗にターンを決める。
長々と書きましたが、ようやくご本尊にたどり着きました。ニク、食べさせていただきます。恭しく取り上げ、ご飯にワンバンさせてパクリ。
おっ、カルビは思ったより脂っこくないな。けっこうサシが入っている気がしたけど、すぐに口中でとろけるわけでなく、余韻でご飯が進む。
一方のロース。うん、歳をとると赤身もおいしいヨナ〜。カルビばかりでも、ロースばかりでもなく、バランスが大事だとしみじみ思うわけで。
ご飯はかためで焼き肉に合う仕様に炊かれてます。自然とよく噛むんだけど、なんなら量もあるので、満腹感に襲われそうな予感。
焼き肉はジッと1枚1枚具合を観察して、育てながら食べるわけだ。そう、育てながら勝つ。巨人では難しいのかな〜などと思考がとっ散らかる。
ともあれ、おいしくいただきました。たまには誰にも気兼ねなく、自分のペースで食べる焼き肉もいいナ。今度はホルモンランチにしようかな。
最後に、ハイボール用のミニジョッキでやったきた水を飲み干す。満腹感にトドメ。でも、清涼感あふれる甘露でした。
ごちそうさまでした。