今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 212)天玉そば

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立ち食い界のスター、かき揚げ。そば屋で天ぷらと言えばふつうエビ天だけど、立ち食い界はそうではない。野菜かき揚げこそがエースなのだ。


一方で物価の優良児、玉子。生でよし、茹でてよし、焼いてよしのマルチプレイヤー。そこにいるだけで少し嬉しい、まぁるい黄色いニクイやつ。


彼らはそれぞれ主役も張れるけど、コンビになればなお頼もしい。言わば吉川晃司と布袋寅泰。しかも本家 COMPLEX と違って喧嘩別れしない。


おや、券売機にはあらかじめ用意された「天玉そば」の文字。よほどこの組み合わせの注文が多かったんだろうなぁと Suica で購入。便利だな。


こちら梅もとの見所は、蛇口から出てくるそばツユ。香川にはうどんダシがでてくる蛇口があるというけど、新宿にもあるんですよ、魔法の蛇口。


そばを軽く湯通しして、トットッと蛇口からツユが注がれる。食券を手にしてからわずか数十秒で手に入る温もり。トレイを持って席を探す。


さて、巨大なかき揚げは、厚さもなかなかで、存在感がすごい。まずは隅っこに追いやられた玉子の白身を軽く攪拌して、チュルリと飲みこむ。


どこから食べたものか悩むけど、かき揚げを箸でつついてみる。お好み焼きのごとくぽってりとした衣がツユを飲み干さんばかりに吸ってます。


かけ揚げをいくらか食べて、そばをすすりやすくしたところで、ツルツルといただく。早くしないとツユが吸われちゃうので慌てるな。


途中で七味を振って味を引き締め、そばとかき揚げのマリアージュを堪能する。無論、途中で黄身をまぶして味変するのも忘れない。


八割方食べ終え、ふやけて散らばったかき揚げをつつけば野菜にはなお歯ごたえが残る。それにしても朝の揚げたて感を凌駕する油の質量たるや。


脂質=かき揚げ。なんなら食物繊維もあり。

糖質=そば。そばはビタミンと豊富だとか。

蛋白質=玉子。ロッキーも生で飲んでたし。


うん、バランスよい比率かは知らんけど、栄養そのものは満点だな。ご機嫌に水を飲み干し、揚々と下膳する。今日も一日頑張りまっしょい。


ごちそうさまでした。