今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 287)自家製・カルボナーラ

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田舎モンだったので、スパゲティといえばナポリタンかミートソースだった。母親がどこで覚えたものか、その2種類だけがスパゲティだった。


アルデンテなんて知りません。クッタクタに煮込んだ麺に、どことなく和風なソースをかけて、土曜日のお昼に食べる。粉チーズなんて、ない。


上京して、先輩に連れていかれた茶店で驚いた。バジリコ、カルボナーラ、コンビーフ。こんなにも種類があるのか。今思えば邪道もあるけどサ。


イタ飯ブームもあったし、タラコなどの和風スパが落ち着くなぁなんて思ったりもした。いずれにせよ、パスタというとまだお尻がむずかゆい。


さて、そんなパスタ。マカロニ、ラザニア、ラビオリなど、イタリアの粉もんはみんなパスタ。そのひとつ、平べったいフィットチーネが好き。


パスタ界のきしめんといった位置づけ。濃いめのソースと和えると、ムニムニと食感が楽しい。本日は、市販のソースと絡めてみました。


ソースだけでは愛想がないので、ゴヅゴツとしたベーコンを別焼きしてオン。胡椒をかければ、なかなかの見栄えです。ビバ、カルボナーラ


濃厚なチーズの香りと、塩っからいベーコンのハーモニー。平ったい、表面積の多い麺がよく絡んで、濃厚さが口内で広がるのがおいしい。


ご飯とオカズの組み合わせが無限なように、パスタもまた然り。まさか、はるか東洋の島国で納豆まみれになるなんて、パスタも驚いただろうね。


おいしさと、切なさと、心強さと。上京した頃のような純な思いではないけれど、やはりパスタはおいしい。シアワセの味を噛みしめて、眠ろう。


ごちそうさまでした。