ソウルフードって単なる地元メシを超えた、舌の記憶と思い出がタッグを組んだ味だと思う。決して、おふくろの味なんて甘いもんじゃない。
愛知県民のソウルフードのひとつがスガキヤ。甘味処を兼ねた安いラーメンチェーン。東京ならイトーヨーカドーにおける、ポッポ的な位置づけ。
高校当時、ラーメン、かやくごはんにアイスをつけてワンコインでお釣りが来た記憶がある。独特のとんこつ魚介スープは、青春の食卓なのだ。
しかし、スガキヤは関東から撤退している。かつてはダイエーのフードコートの隅によく見かけたけど、高田馬場店を最後に、地元にひっこんだ。
なんででしょ、おいしいのに。チープなスリルって味わいが、ラーメン通には相手にされないのかな。家族連れでどうぞ、といった雰囲気かな。
まあ、いいです。量販店でみかけたスガキヤのカップ麺。スーちゃんの笑顔を見つめつつ、5分待てば、なつかしい香りが鼻腔をくすぐる。
白濁したスープに黄色い麺。チャーシュー、メンマ、ネギのシンプルな具材。自らカップ化しただけあって、再現度は高く、刻の涙をみる思い。
ズルズル食べつつ、高校の頃を思い出す。というか、この味を食べていると、自動的に思い出される。何というか、とんこつなのに甘酸っぱいナ。
これぞソウルフード。でもそうそう食べられるものじゃない。東京に一番近くても沼津あたりですか。いっそ名古屋に行ったほうが早いなぁ(笑)
ごちそうさまでした。