今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 252)お造り膳

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麺を喰らう日々。はたと、栄養の偏りが気にかかる。スープを残したり、それなりに気遣っているけど、やはり定食類のバランスには敵うまい。


さて、焼き魚、ハンバーグなど、悩めるウェルテルでしたが、若くもないのでお造りを選ぶ。お刺身とは名乗らないあたりに、矜持が感じられる。


調べるとお刺身は魚の切り身、お造りは切り身を盛りつけたものらしい。すると、上品に刺身を盛りつければ、お造りを名乗ってよいのだろうか。


やってきたのは瀟洒な御膳。ここでお造りを食べるのは久しぶりだなと、まずは赤だしをひと口。醤油など準備しつつ、多くのオカズにニッコリ。


だし巻き卵は、醤油をたっぷりかけた大根おろしでパクリ。日本酒が合いそうなドッシリした食べごたえ。当然、ご飯のおかずとしても優秀です。


ナスの揚げ浸しはダシの風味が濃くて、思わずご飯をかき込んでしまう。本丸のお造りは、まったく手つかずなのに、ペース配分は慎重にしよう。


お待ちかねのお造り。ワサビをのせては醤油につけて食べていく。タイはクニクニ。ハマチはサックリ。淡麗な旨みが感じられてニクイかぎり。


角の立ったマグロは、狂暴にご飯を要求してきます。イカはねっとりして、鼻に抜ける風味も絶妙です。ここいらで、ツマをサラダ感覚でペロリ。


最後はひと口残したご飯をよく噛んで、甘みが出たところで味噌汁とともに流し込む。バランスバッチリ、塩分やや過多なご馳走ランチでした。


ごちそうさまでした。