淡麗、清純、爽やか! 昭和のアイドルのような謳い文句で、メニューに踊る酸辣麺。サンラーメンってあまりピンと来ないけど、ものの試しに。
調べてみれば、酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛味を兼ね備えた四川料理の酸辣湯(サンラータン)がもともとあって、日本で麺料理となったとか。
日本人は本当に麺料理が好きだよなぁ、と思っていると小さなガラスの器に入った黒酢がやってくる。なるほど、これが酸部分を担うんだろうな。
遅れてやってきた酸辣麺本体。まずはそのままでズルリ。なるほど、旨みのあるピリ辛スープ。では、先ほどの黒酢を回しかけて、再びズルリと。
おおっ、黒酢の酸味が加わり、いかにも大陸っぽい香りもまとってこれは別物です。いわば藤真が加わりインターハイ常連の実力を発揮する翔陽。
我ながら、なにか加えることで、ガラリと料理の雰囲気が変わることを藤真に例えるのがクセなんですよね。ブログをみれば、これで4回目…。
スラムダンクを一般教養のように書き連ねるのもオジサンの悪いクセと自戒しなきゃ。いくら不朽の名作だろうと、実は平成前期の漫画だし。
ともあれ、味は本物。酸味と辛味の競演に喜びつつ、スープがしみてる青梗菜、チャーシュー、刻みネギなどの具材も十二分に堪能して汗をかく。
ここで冒頭の「淡麗、清純、爽やか!」を思い出せば、まあそうかな、と思う。昭和、平成を思いつつ、グラスの水を飲み干し、令和の街へ出る。
ごちそうさまでした。