今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 263)こだわり卵朝定食 in なか卯

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正月はお休みにするスーパーが増えてきた。昭和の光景に戻ったようで、懐かしくもあり。不自由を楽しむのも、また、新しい生活様式ですね。


そもそもお節料理は保存食なので、お雑煮との組み合わせで三が日くらい生き抜きたい。が、便利な平成を生きたせいだろうか、軟弱化している。


そう、お節に飽きるのだ。保存食であるがゆえ、おいしいんだけど、味つけが濃いめで、どれも甘く、どれもしょっぱい。飽食の時代に涙する。


気持ちのよい元日の朝、手持ち無沙汰に近所をブラブラ散歩すると、年中無休のナショナルチェーンを発見。社会インフラに頭が下がる思いです。


で、シンプルに卵かけごはんを選ぶ。これから一年、由無し事に包まれるし、一年の計は元旦にありとも言いますので、シンプル志向を心がける。


箸を湿らせがてら、安定のなめこ汁をひと口、しみじみしみる。こだわり卵に醤油をかけ、あえてかき混ぜず、旗日らしく日の丸ごはんとする。


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白身と醤油の部分は、淡白でおいしい。醤油ごはんの部分は、海苔で巻くと磯の香りがしっかり。白ごはん部分は、よく噛んで味噌汁とゴクリ。


ここで、秘蔵っ子の黄身を割る。黄身の色はエサの種類に依るので栄養に関係ないらしい。でも、綺麗なオレンジ色が、まるで朝焼けの如し。


さらに追い醤油をかけ、サジでざっくりかき混ぜる。ひと口噛むごとに溢れる滋味と旨味に、全身の細胞が喜んでます。いい年になりそうな予感。


ごちそうさまでした。