今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

麺喰らう(その 563)ワンタン麺

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「ラーメン業界は、生き馬の目を抜くような苛烈な競争である」こんな書き出しのブログから4か月余。ふとみると新店がリニューアルしている。


https://socius-lover.hatenablog.com/entry/2021/03/05/070800


塩ラーメンや坦々麺、餃子を売りにしていたのにワンタン麺推しになっている。居抜きなのか、メニューを一新したのか、確認がてら入店する。


内装も、券売機も、セルフの水汲み機も変わらないように思う。ともあれ、ご自慢のワンタン麺の食券を提出して、卓上の説明に目を落とす。


こだわりの麺はキング製麺製で、北関東や山形の麺に影響されており、スープは煮干し、鯖節、昆布、椎茸、あさりなどお出汁全開なんだとか。


看板の肉ワンタンは自家製挽肉を用い、一方のエビワンタンはまるで丸かじりのような食感です、なるほど。ここまで読んで、水を汲んでくる。


カウンターの引き出しから箸を取り出すところや店員さんの元気さも変わらない。店名をメモする習慣がないので、もはや確認する術がない。


まあ、いいや。やってきたワンタン麺は見目麗しく、いかにも最近の創作ラーメンといった風情。自慢のスープは煮干しを筆頭に海鮮感がすごい。


麺をズルズルすすれば、確かに小麦の味がよくわかる。やるなキング製麺。佐野や喜多方を彷彿とさせるヒラヒラ麺がスープをよく巻き込みます。


ワンタンは2つずつあるので、ためらわずに口に入れる。ピロピロの皮で軽くヤケドしつつも、肉餡のどっしりと、エビ餡の弾力を満喫する。


感想は「おいしい」に尽きる。魚のつみれは珍しいし、チャーシューもしっとり艶かしい。途中で一味で味変しつつ、あっという間に完食です。


で、気になって以前のブログを見遣れば、丼ぶりも同じなんですね。ひょっとすると、季節ごとにメニューを大幅入れ替えする方針かもしれない。


そう思ってみれば、チャーシューや青菜も共通です。餃子の代わりにワンタン推しになったと思えば腑に落ちる。謎もとけて、ご機嫌に満腹です。


ごちそうさまでした。


しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。