今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 292)ランチにぎり

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お腹があまりがすいていない、でもオフィスを出たからには何か軽く食べておきたい。そんなお昼どきは江戸のファストフード、お寿司がいいね。


「寿」を「司」どると当て字されているわけで、やはりお寿司は特別な「ハレ」の日の食べものとの意識が残っている。世代の問題ですかねえ。


銀座の高級店には縁がないけど、回転寿司、持ち帰りチェーン、なんならスーパーの惣菜売り場まで、平成以降、お寿司は身近になりました。


冷凍技術やコールドチェーンの発達で、おいしい食材が全国を飛び回るようになりました。便利さを享受するかわりに、旅情が失われましたが。


ノスタルジーはともあれ、軽めのセットを選ぶ。熱いお手拭きで手を拭い、マナー違反は承知で顔もちょっと拭く。ごめんなさい、でもサッパリ。


さて、寿司下駄にはマグロ、白身、サーモン、イカ、玉子、エビ、光り物。それに鉄火とカッパが 3 つずつ。アラフィフの心は寿司でときめく。


味の薄いネタから、濃いネタへと食べ進むのがツウというけど、カウンターでひとり食べるのにお作法もなかろう。まずは手前にあるカッパから。


あとは気の赴くままに食べてゆく。イカ、エビ、マグロ。赤みがおいしいお年頃です。ここで椀ものでひと息。アラでとったダシがおいしい。


白身はいつになっても、区別がつかない。たぶんスズキかな。サーモン、光ものとすすんで、鉄火巻き。半可通を気取るより、気楽でおいしい。


デザートには甘〜い玉子。ひと口目は何もつけず、もうひと口は醤油をつけて。最後にまだ熱い茶をすする。寿司はやはり気分があがりますね。


ごちそうさまでした。


しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。