お腹があまりがすいていない、でもオフィスを出たからには何か軽く食べておきたい。そんなお昼どきは江戸のファストフード、お寿司がいいね。
「寿」を「司」どると当て字されているわけで、やはりお寿司は特別な「ハレ」の日の食べものとの意識が残っている。世代の問題ですかねえ。
銀座の高級店には縁がないけど、回転寿司、持ち帰りチェーン、なんならスーパーの惣菜売り場まで、平成以降、お寿司は身近になりました。
冷凍技術やコールドチェーンの発達で、おいしい食材が全国を飛び回るようになりました。便利さを享受するかわりに、旅情が失われましたが。
ノスタルジーはともあれ、軽めのセットを選ぶ。熱いお手拭きで手を拭い、マナー違反は承知で顔もちょっと拭く。ごめんなさい、でもサッパリ。
さて、寿司下駄にはマグロ、白身、サーモン、イカ、玉子、エビ、光り物。それに鉄火とカッパが 3 つずつ。アラフィフの心は寿司でときめく。
味の薄いネタから、濃いネタへと食べ進むのがツウというけど、カウンターでひとり食べるのにお作法もなかろう。まずは手前にあるカッパから。
あとは気の赴くままに食べてゆく。イカ、エビ、マグロ。赤みがおいしいお年頃です。ここで椀ものでひと息。アラでとったダシがおいしい。
白身はいつになっても、区別がつかない。たぶんスズキかな。サーモン、光ものとすすんで、鉄火巻き。半可通を気取るより、気楽でおいしい。
デザートには甘〜い玉子。ひと口目は何もつけず、もうひと口は醤油をつけて。最後にまだ熱い茶をすする。寿司はやはり気分があがりますね。
ごちそうさまでした。
★しばらくは、孤食のグルメ&お蔵出しです。