今日も 来て しまった

おいしく食べて、温かい布団で眠る。しあわせのかたちを考える日々の記録

定食春秋(その 319)煮穴子炙り丼

f:id:socius_lover:20210510124907j:plain


ウナギ、アナゴ、ドジョウ。勝手にぬるぬる三銃士と呼んでおります。大将のナマズは、別格扱いですね。まるっと太いし、地震を起こすし(笑)


さて三銃士では、高級路線のウナギ、珍味路線のドジョウと比べ、比較的身近なのがアナゴ。煮詰めが塗られて、回転寿司で回っているイメージ。


そんなアナゴの丼ぶりとあらば、試さざるをえない。注文を終え、カウンター席から厨房を眺めていると、オーブンでこんがりと焼かれている。


ほうじ茶がぬるくなる頃、やってきましたアナゴ丼。おや、ワサビがついてます。こちらのお店のワサビは鮮烈にきくので、少しずつつけておく。


箸を洗いがてら味噌汁をズズズ、いつもながらダシがきいてる。小鉢の切り干し大根をひと口食べて、いざ、丼ぶり。穴子をご飯とともにパクリ。


少し香ばしく、そののちワサビがツーンとくる。煮詰め醤油は甘く、ワサビの暴走を相殺する。甘いのにご飯に合うというのは、どういう了見か。


くどくなりがちなアナゴの脂が適度に落ちて、紅生姜を添えると清涼感があふれる。口のなかは、うまい、甘い、酸っぱいで上を下への大騒ぎ。


当たり前だけど、おいしい時間もやがて終わりが近づき、胃腸を考えてペースをスローダウン。味噌汁をひと口、香の物で口をサッパリさせる。


ウナギは希少性もあってやはり三銃士の筆頭格。ドジョウはそもそも日常食ではない。身近なぬるぬる三兄弟として、これからも頼むぞ、アナゴ。


ごちそうさまでした。


★しばらくは孤食のグルメ&お蔵出しです。